2008年10月22日 (水)

内閣府の調査では高知市下知地域は絶望的

Shimozisinsuimm (1946年の昭和南海地震で浸水した下知地区)

 以前潮江地区でNPO活動をされている建築設計士の田上圭一さんに、内閣府が高知市下知地区を視察したレポートを紹介していただきました。

 下記PDFファイルを参考。

 それによると、さえん場付近から若松町・青柳町までの地域には高台がなく、耐震性のある公共建築物はかるぽーとしかありません。

 そこへ地震時その後の地盤沈下、水没から逃げるにはかるぽーとまでどう逃げるのか。「津波避難ビルについて」の無責任なコメントがあるだけ。
 国の防災防災対策なんて実にいい加減でお粗末であることがわかった。

 西田政雄さんがネット上で検索し、見つけたようです。そのブログ記事も参考に。

 津波避難ビル等に係るガイドライン検討会

 さえん場から、桜井町、宝永町、知寄町、二葉町、若松町、金田町、青柳町などの高知市下知地域は低地で平野部です。小高い山もなく、耐震性のある公共建築物もありません。

 行政側は南海地震対策のために地域に自主防災会の設置を呼びかけてはいますが、今ひとつ結成率が悪いのは、「どこへ逃げてえいかもわからんのに何をするのか」という根深い不信感に基づいているからです。

 この地域に必要なのは耐震性のある公共建築物でしょう。ビルが予算不足で無理であれば、公園内に津波避難用タワーを鉄骨でこしらえるべきでしょう。いざというときに周囲の住民が逃げ込める施設です。
Calport かるぽーと。二葉町から避難するには遠すぎます。

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2007年2月26日 (月)

政府からも見捨てられた下知地区?

 低地で海が近く、公共の避難場所も地域には皆無。それが高知市の下知(しもじ)地区です。二葉町はその典型地区です。内閣府は2年ほど前に下知地区を調査していました。

Cal1

 それによりますと耐震基準を満たす公共施設は九反田地区にあるかるぽーと(高知市文化プラザ)しかありません。避難所に指定されている昭和所学校も耐震構造ではないようです。

 それで内閣府は民間所有のビルやマンションや個人の住宅を「津波避難ビル」として活用するべきであるとの報告書をだしていました。

Shiromichoul_1 (昭和南海地震での下知地域の城見町)

 でも報告書を出しただけで、そのままになっています。

 下記内閣府の資料PDFファイルを参考ください。

「tunamihinan-biru.pdf」をダウンロード

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