2009年5月 1日 (金)

下知図書館の防災拠点への改築は財政難で延期に

Shimozitosyokan_r  二葉町地域の「防災拠点」となるであろう下知図書館。4月2日に高知市長と市幹部が、地域のリーダーへの説明で「財政難であり改築予定がたたなくなった。」との説明をされました。

 二葉町は低地であり、海に近く、たびたび浸水被害を受けてきました。

 昭和21年の昭和南海地震でも地域は水没しました。昭和45年の台風10号でも水没し壊滅的被害を受けました。

Gs02kaibatu_r  二葉町は予想される南海地震の震度は7.。地盤は最大2メートル陥没。加えて津波まで来れば甚大な被害が出ることは間違いありません。

 地域には自然地形の高台も公共施設の耐震建築物は皆無です。それだけに下知図書館改築への期待は高いものがありました。

 「自助」「共助」は二葉町自主防災会の活動で高まりました。

 市役所側の「公助」をしっかりしていただきませんと、地域住民は災害の恐怖から免れません。

Shimozissinsui1946_2 1946年の昭和南海地震では二葉町を含む下知地域は水没。約2ヶ月間は水が引かなかったそうです。

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2008年2月 3日 (日)

高知県自主防災組織リーダー研修会

 

 高知県庁ホールで開B1_r催された高知県自主防災組織リーダー研修会へ参加ました。主催は高知県危機管理部地震・防災課。企画運営はNPO高知市民会議でした。参加者は高知市、佐川町、須崎市、南国市の自主防災会の代表者たちでした。60人ほどの参加でした。

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 最初に主催者の危機管理部地震防災課の挨拶。高知の自主防災会組織率は47%程度。今年は53%。平成22年までに100%にすると意気込むが、戦略も熱意も見られないお話でした。めどはあるのでしょうか?掛け声だけでは目標は達成できないでしょう。

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 続いて高知県健康福祉部障害福祉課チーフの小野広明氏の講演は県職員には珍しく具体的でした。

 高知県に人口の4分の1は65歳以上の高齢者。介護認定を受けている人は4万人います。また75歳以上の後期高齢者は人口の8分の1います。障害者(身体・知的・精神)は5万人います。外国人も含めた「要援護者」は10万人になります。

 各種災害のデータ、例えば95年の阪神大震災でも、誰が救助したかの質問に自分と家族とご近所で95%になっています。大災害発生時72時間は行政の支援は期待できない状況では、自主防災会を中心とした地域の繋がりがとても大事です。

 災害時要援護者台帳と災害支援プランをこしらえ、福祉支援マップを災害時にこしらえないといけないとのこと。孤立している要援護者をどうするのかという話しでした。このあたりは既に二葉町自主防災会では防災世帯名簿は完璧にこしらえています。問題はその先なのですから。

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 次に防災寺小屋指南役の西やんこと西田政雄さんの講演。最初に阪神大震災のDVDから入ります。「僅か10秒の揺れであれだけの破壊。今度の南海地震はあの揺れが60秒続くのですから。」とはじまります。

「とにかく自分が寝ている寝室で家具の下敷きに成り死亡することのないうように実務的な家具転倒防止策をレクチャーします。」

「いわゆるセット販売されている防災グッズはやたら高い。しかも役にたたないものばかり。私は格安で近くのホームセンターや100円ショップを活用してできる家具転倒防止策をやります。」

「完全に倒れないようにすることが家の構造上難しければ、倒れる時間を遅らせる方法はあります。」

「家具を集めた部屋とするとか。とにかく寝室には家具を置かないこと。おく場合は最低限にし、倒れないように転倒防止をすることです。」

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 西田政雄さんの話しは実に具体的。模型や家具も持ち込んで実例を見せてくれました。ガラスに飛散防止フィルムを貼るのと貼らないのでは違う実験までしました。迫力があります。

 また壁は最近はボード張りが多い。裏に柱があるのかないのかは建築の知識のない市民は見極めが難しい。簡単にわかる器具もあるようですね。それも示してくれました。名前がわからないの撮影しました。

 会場とのやりとりも実践的でした。Kabeanaakitansaku_r

「なかなか自主防災会の行事に人が集まってくれません。なんか集客の方法は?」

「家具転倒防止説明会を開催しようと思うのだが人が集まりそうもない。」

 という質問には西やんは具体的に回答します。

「地域の集りは楽しくないと。餅巻きやビンゴゲームをする町内会も。防災夏祭りとしてやることも。地域で工夫しますとなんとかなるでしょう。」

「地域に役員の家を家具転倒防止のモデルルームにして公開すれば関心は高まることでしょう。」
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2007年12月26日 (水)

官・民皆が協力して防災対策を

Furuiie (古い木造住宅が密集しています。)

 海抜0・2メートルの低地で海が近い高知市二葉町。町内に丘はなく、公共施設の避難所はありません。二葉町自主防災会では自分達で出来ることはやろうということで、町内の3階立て以上の建物の所有者に交渉し、津波の時の一次避難所(待避所)としての階段部や屋上部への近隣住民の退避をお願いしています。

 現在10箇所の建物のオーナーの理解を得ています。後は、大きなマンション(管理組合や警備会社が管理されている)とことと、二葉町自主防災会が覚書を締結して、近隣住民の一次避難所(待避所)の指定できることへのご理解が必要です。

 それと平行して国土交通省四国整備局土佐国道事務所の管理されている鏡川大橋の歩道部と、高知県土木部海岸課が管理されている堀川水門が待避所として活用できれば、町内の防災危機管理は格段に進展します。

 それぞれ立場があり調整は簡単にはいかないとは思います。それで高知市防災対策課へ相談にいきました。青木憲孝主査にそのあたりの調整をお願いしました。なにせ町内の住民の命がかかっているのですが、「前例のない」ことですので慎重に協議しませんと。

 年明けには印刷業者から「防災マップ」のラフのラフ(素案)が出てきます。地図への表記や表現方法をお互いチェックしながら、わかりやすい表現で町民各位に周知徹底ができるようであれば良いと思います。

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2007年12月20日 (木)

土佐国道事務所を訪問しました

 12月20日に国土交通省四国整備局土佐国道事務所を訪問しました。二葉町のすぐ近くにある鏡川大橋を管理している官庁です。

 先日二葉町自主防災会の西村情報班長が訪問して事情を聞いていましたが、別の部署と接触していたため出直しました。また自主防災会の顧問をされている西田政雄さんが以前高知シティFM の番組「ラジオでつなぐ防災フォーラム」に小林副所長が出演されたご縁もあって仲介の労をとっていただき情報交換をしました。

 荒木二葉町自主防災会副会長と西村情報班長、西田政雄防災寺子屋塾長と小林幸雄土佐国道事務所副所長、尾松達生管理第1課長と面談いたしました。

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高知市二葉町は今や高知市で最も交通量の多い国道56号線に隣接しています。鏡川大橋北詰から、電車通りまで二葉町です。先日南方向の車線が鏡川大橋手前で2車線になり。北方向が右折車線が2車線になって4車線になりました。

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 現在鏡川大橋は「耐震補強工事」をされています。大きな地震が来ても橋が壊れたり、落下することはありません。工事は来年3月末に完成します。

 荒木副会長は「町内でも現在14の班にわけて自主防災活動をしています。向こう3軒両隣の意識で、班内で3階建て以上の個人住宅や民間マンションの所有者に接触し、津波時の一次避難箇所をご理解を得てこしらえつつあります。
 しかし階段があり、足の悪い人、車椅子の人への対応ができません。もし鏡川大橋が一次避難所として利用できれば町内は助かります。」

 西村情報班長は「鏡川大橋なら斜路もありバリヤフリーなので歩行困難者もスムーズに町内から誘導できます。耐震補強工事もされているようなので、是非ご検討いただきたい。」と言いました。

 小林幸雄土佐国道事務所副所長「道路は公共財ですので非常時に来てはいけないとは人道上は言えないですね。でもあくまで個人的な見解ですが。」と言われました。
 尾松達生管理第1課長は「高知市防災対策課からも相談を受けています。」と言われました。なにせ前例のないことなので、十分に検討させていただきたいというのが国土交通省四国整備局土佐国道事務所の見解でした。

Koohashi3_r_3  当然であると思います。可能なら二葉町防災マップ(地図)に表記したいのですが・・。国、住民、市役所での円滑な話し会いも必要であると思いました。慎重な協議が必要であると思います。

 もしそうなれば少しある段差(車道と歩道の)を平滑にしていただきたいですね。それと継ぎ目のへこみ部も平滑にしていただければ幸いですね。

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2007年7月11日 (水)

高知市自主防災組織育成強化事業費の申請書を提出しました

 7月9日に「高知市自主防災会育成教科事業補助金申請書」を高知市防災課に提出しました。

 4月に二葉町自主防災会は提出しています。その後要項の中身に変更があり、補助金総額も変更があったため再提出しなければなりませんでした。

 防災対策課の指導を受けまして再提出し、受理されました。審査期間を経て、実際に二葉町自主防災会の備品購入などに活用できますのは、9月半ば過ぎの予定だそうです。

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