高知市二葉町は低地(海抜0・2メートル)であり、海に面しています。また町内に丘等の高台は皆無です。公共建築物で耐震構造の施設も二葉町にはありません。
1970年の10号台風でこの地域は甚大な浸水被害を受けました。その後高知県が高潮防止堤防を設置しています。海面が大潮で水位が上がる場合は、町民はひやひやしています。
事実高潮防止堤防ですので、耐震性はあるようにはありません。またコンクリート部は既に劣化していまして亀裂が入っています。
今回「防災マップ(地図)」づくりをする場合に、耐震構造の避難所や、丘のような高台は町内には皆無です。すると毎日眺めている鏡川大橋があるではありませんか。しかも耐震強化工事もしているようですし。
2007年12月18日午前9時半に、国土交通省四国整備局土佐国道事務所を訪ねました。応対していただいたのは道路2課の石川さんでした。(こちらは名刺を出しましたが、石川さんからは名刺をいただいていませんので、正確な氏名や部署は記述できません)
二葉町自主防災会の立場で打診しました。
「二葉町は高台がなく海抜0メートル地帯です。住民同士で各班(1つの街路を挟んだ平均20所帯程度)で、原則3階建て以上の建物の自宅を津波時の24時間を限度に1次避難所の交渉をしています。」
「町内に耐震構造の公共避難所がありません。それで今回作成する防災マップに、津波時緊急避難所として土佐国道事務所が管轄している鏡川大橋を表示してよろしいか?」と聞きました。
石川氏の回答はこうでした。
「お気持ちはわかりますが、あくまで道路の管理が第1の仕事です。災害時の交通輸送手段が第1の業務ですし。」
「高知市の防災計画もあろうことですから。うちへ個別に言われても困ります。高知市の防災対策課を通じてください。」と言われました。
あらためて現地を確認しました。様々な工事をされています。耐震工事もしていました。また歩いていきますと、鏡川大橋上部では3階建て程度の高さになっています。しかも耐震構造となりますと適地ではないかとも思いました。
早速高知市役所防災対策課主査青木憲孝さんとNPO我が家を見直す会の西田政雄さんに連絡報告し、現在お知恵をかりています。
高知市下知図書館が「防災機能を持った図書館」に建て替えされればそれがベストですが、「次善の策」として鏡川大橋津波時に一時避難も検討すべき課題ではないかとも思います。
(高さは3階から4階建ての建物くらいはあります。)
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