2009年5月 1日 (金)

下知図書館の防災拠点への改築は財政難で延期に

Shimozitosyokan_r  二葉町地域の「防災拠点」となるであろう下知図書館。4月2日に高知市長と市幹部が、地域のリーダーへの説明で「財政難であり改築予定がたたなくなった。」との説明をされました。

 二葉町は低地であり、海に近く、たびたび浸水被害を受けてきました。

 昭和21年の昭和南海地震でも地域は水没しました。昭和45年の台風10号でも水没し壊滅的被害を受けました。

Gs02kaibatu_r  二葉町は予想される南海地震の震度は7.。地盤は最大2メートル陥没。加えて津波まで来れば甚大な被害が出ることは間違いありません。

 地域には自然地形の高台も公共施設の耐震建築物は皆無です。それだけに下知図書館改築への期待は高いものがありました。

 「自助」「共助」は二葉町自主防災会の活動で高まりました。

 市役所側の「公助」をしっかりしていただきませんと、地域住民は災害の恐怖から免れません。

Shimozissinsui1946_2 1946年の昭和南海地震では二葉町を含む下知地域は水没。約2ヶ月間は水が引かなかったそうです。

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2007年12月20日 (木)

土佐国道事務所を訪問しました

 12月20日に国土交通省四国整備局土佐国道事務所を訪問しました。二葉町のすぐ近くにある鏡川大橋を管理している官庁です。

 先日二葉町自主防災会の西村情報班長が訪問して事情を聞いていましたが、別の部署と接触していたため出直しました。また自主防災会の顧問をされている西田政雄さんが以前高知シティFM の番組「ラジオでつなぐ防災フォーラム」に小林副所長が出演されたご縁もあって仲介の労をとっていただき情報交換をしました。

 荒木二葉町自主防災会副会長と西村情報班長、西田政雄防災寺子屋塾長と小林幸雄土佐国道事務所副所長、尾松達生管理第1課長と面談いたしました。

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高知市二葉町は今や高知市で最も交通量の多い国道56号線に隣接しています。鏡川大橋北詰から、電車通りまで二葉町です。先日南方向の車線が鏡川大橋手前で2車線になり。北方向が右折車線が2車線になって4車線になりました。

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 現在鏡川大橋は「耐震補強工事」をされています。大きな地震が来ても橋が壊れたり、落下することはありません。工事は来年3月末に完成します。

 荒木副会長は「町内でも現在14の班にわけて自主防災活動をしています。向こう3軒両隣の意識で、班内で3階建て以上の個人住宅や民間マンションの所有者に接触し、津波時の一次避難箇所をご理解を得てこしらえつつあります。
 しかし階段があり、足の悪い人、車椅子の人への対応ができません。もし鏡川大橋が一次避難所として利用できれば町内は助かります。」

 西村情報班長は「鏡川大橋なら斜路もありバリヤフリーなので歩行困難者もスムーズに町内から誘導できます。耐震補強工事もされているようなので、是非ご検討いただきたい。」と言いました。

 小林幸雄土佐国道事務所副所長「道路は公共財ですので非常時に来てはいけないとは人道上は言えないですね。でもあくまで個人的な見解ですが。」と言われました。
 尾松達生管理第1課長は「高知市防災対策課からも相談を受けています。」と言われました。なにせ前例のないことなので、十分に検討させていただきたいというのが国土交通省四国整備局土佐国道事務所の見解でした。

Koohashi3_r_3  当然であると思います。可能なら二葉町防災マップ(地図)に表記したいのですが・・。国、住民、市役所での円滑な話し会いも必要であると思いました。慎重な協議が必要であると思います。

 もしそうなれば少しある段差(車道と歩道の)を平滑にしていただきたいですね。それと継ぎ目のへこみ部も平滑にしていただければ幸いですね。

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2007年12月18日 (火)

鏡川大橋は津波一時避難所にならないのか?

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 高知市二葉町は低地(海抜0・2メートル)であり、海に面しています。また町内に丘等の高台は皆無です。公共建築物で耐震構造の施設も二葉町にはありません

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 1970年の10号台風でこの地域は甚大な浸水被害を受けました。その後高知県が高潮防止堤防を設置しています。海面が大潮で水位が上がる場合は、町民はひやひやしています。

 事実高潮防止堤防ですので、耐震性はあるようにはありません。またコンクリート部は既に劣化していまして亀裂が入っています。

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 今回「防災マップ(地図)」づくりをする場合に、耐震構造の避難所や、丘のような高台は町内には皆無です。すると毎日眺めている鏡川大橋があるではありませんか。しかも耐震強化工事もしているようですし。

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 2007年12月18日午前9時半に、国土交通省四国整備局土佐国道事務所を訪ねました。応対していただいたのは道路2課の石川さんでした。(こちらは名刺を出しましたが、石川さんからは名刺をいただいていませんので、正確な氏名や部署は記述できません)

  二葉町自主防災会の立場で打診しました

「二葉町は高台がなく海抜0メートル地帯です。住民同士で各班(1つの街路を挟んだ平均20所帯程度)で、原則3階建て以上の建物の自宅を津波時の24時間を限度に1次避難所の交渉をしています。」

「町内に耐震構造の公共避難所がありません。それで今回作成する防災マップに、津波時緊急避難所として土佐国道事務所が管轄している鏡川大橋を表示してよろしいか?」と聞きました。

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 石川氏の回答はこうでした。

「お気持ちはわかりますが、あくまで道路の管理が第1の仕事です。災害時の交通輸送手段が第1の業務ですし。」

「高知市の防災計画もあろうことですから。うちへ個別に言われても困ります。高知市の防災対策課を通じてください。」と言われました。

 あらためて現地を確認しました。様々な工事をされています。耐震工事もしていました。また歩いていきますと、鏡川大橋上部では3階建て程度の高さになっています。しかも耐震構造となりますと適地ではないかとも思いました。

 早速高知市役所防災対策課主査青木憲孝さんとNPO我が家を見直す会の西田政雄さんに連絡報告し、現在お知恵をかりています。

 高知市下知図書館が「防災機能を持った図書館」に建て替えされればそれがベストですが、「次善の策」として鏡川大橋津波時に一時避難も検討すべき課題ではないかとも思います。

Koohassi4_r (高さは3階から4階建ての建物くらいはあります。)

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2007年1月 6日 (土)

青柳公園に耐震貯水槽が工事中

A1_r  高知市水道局の工事としまして「耐震貯水槽」の工事が青柳公園南東部にて行われています。2月末に完成予定です。
 災害時に想定6000人に飲料水を提供する施設です。普段の生活で無意識に水をふんだんに使用しています。

飲料水ほか災害時にはたちまち困りますが、安心できるひとつの材料です。

A2_r  ただし、耐震貯水槽が公園地下に埋設されるため、この地域が浸水したりしますと使用できないでしょう。新堀小学校運動場にも同様に埋設され、「新堀校区あそぼうさい」にて見学しました。津波や大水で下知地区が浸水した場合は使用できない可能性はありますね。

Tyosuisou (高知市水道局ホームページより)

 また現在は原則水道局職員がバルブを開け、水道蛇口を設置されるとのことですが、罹災時は非常時ですので、その体制が即応できるかどうかわかりません。ですので地域の自主防災会での訓練も必要ではないでしょうか。

Shinborisuidou (新堀小で開催されたあそぼうさい。水道局職員が実際に運動場に埋設された耐震貯水槽から水を取り出していました。)

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