昭和南海地震で水没した下知地区
高知市防災対策課に先日、自主防災会で今年中に作成する予定の「防災マップ」の先行事例(先行して作成されている自主防災会の事例)を見せてもらいに訪問していました。いくつか見せていただきましたが、なかなかモデルになる事例(地図)は見つかりませんでした。
なにせ下知(しもじ)地域は、高知市中心部の東、はりまや橋から東地区です。北は久万(くま)川、東は国分川、南は堀川に囲まれた低地です。
南海地震の想定では下知地域の震度は全体で6。震度7の地区もあると想定されています。しかも低地のうえ地盤が1メートルから2メートル沈下すると予想されています。今でも海抜ゼロメートルと言われているのです。
防災対策課にて昭和南海地震時(1946年)の下知地区の写真をいただきました。五台山の山頂付近から撮影されてのでしょう。古い青柳橋があります。当時は農耕地でしたが、水没しています。その水は電車道沿いの市街地へ押し寄せ1ヶ月近く引かなかったと聞いています。
現在はその農地は埋められ、市街地になりました。高いビルも建設されています。しかし地盤は改良されていません。
液状化する可能性もあり、高潮堤防が崩壊しますと、下知がまた水没する可能性はありますね。
(写真はクリックしますと多少拡大します。)
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