後5年は下知地域は安心できません
(2階床面に亀裂が入り改築が急がれる高知市下知図書館。地域の防災拠点として期待されている。)
先日の高知新聞「声・ひろば」への投稿に対して、高知市役所の財政課長が回答を6月4日にしていました。 趣旨は「財政状況が好転すれば」下知図書館を最短で5年後に改築を行うというもの。実に悠長な話であります。
ブログ記事にも書きましたが、高知市の下知地域は1947年の南海地震でも壊滅的な被害を受け、水没しています。予想される南海地震では更なる被害も地震学者は予想していまして、1日も早い避難施設が必要なのです。
参考ブログ記事 高知市役所は市民の命を守れ
「下知」改築について
5月21日付本欄に「下知図書館の改築は、なぜ先送りなのか」という投稿がありました。これについての高知市としての考えを述べたいと思います。
高知市では、平成21年度から25年度までの5カ年で300億円前後の多額の財源不足が見込まれています。そのため、さらなる人件費の縮減や行財政改革の推進等による徹底した歳出の削減と、歳入の確保に取り組み、何としてでも財政再建を果たさなくてはなりません。
一方、危機的な財政状況の中にあっても「地域住民の生存権」と表現されていましたように、市民の皆さまの安心と安全を確保するための経費など削ることのできない事業もあります。
この厳しい財政状況の中では、まずは学校施設の耐震化や消防施設の整備など、喫緊の対応を迫られている事業の経費を確保することが最優先となっております。
下知地域には公共の建物が少ないことから、住民の避難場所として、下知図書館を改築する必要があります。平成25年度までの厳しい時期を乗り切ることができれば、財政状況は好転していく見通しであり、下知図書館の改築は同年度以降に優先度の高い事業として取り組んでまいりたいと考えております。
*橋本和明=高知市財政課長
20009年6月4日 高知新聞朝刊「声・ひろば」欄より引用
下知地域は高齢化が進んでいます。地域の防災会の担い手も後5年もすると機能しているかどうかもわかりません。高知市役所は無駄遣いをやめることです。市長以下幹部や議員や職員の一時金支給を財政再建するまでは止め、低地の避難所のない地域への耐震避難所の建設を最優先すべきでしょう。
下知地域を含む高知市市街地の低地に住む市民は8万人います。常に命と財産を危険にさらしながら生活しているのです。
昭和21年の昭和南海地震では二葉町など高知市下知地域の大半は水没しました。水は3ヶ月間引きませんでした。
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