自主防災会は率先避難者になろう
「災害犠牲者ゼロを目指して」。講師は群馬大学大学院教授片田敏孝氏です。
災害に備えない住民が多いことに地域の防災会は危機感を抱かないといけない。と力説。津波被害が多い歴史のある三陸地域でも震度5でも高台に避難した人は7%程度。これでは大災害が起こります。
津波警報が出ても多くは被害は出ません。それは津波の被害地域を広く指定しても、大きく被害の出る地域の予測は無理だから。津波の方向性、地形による反射波のできかたで予測などできない。住民は避難勧告に慣れっこになって避難しなくなる。それではいけない。
洪水被害でも行政側が避難勧告を出さないという理由で避難しない人が多い。局地豪雨は予期できない。韓国が出なくても避難しないと危ない。
片田教授はそれを正常化の偏見」「認知的不協和」と言います。行政への過度の依存も危険です。
ではどうするか。
地域で避難率を向上する方策として「率先避難者」になること。自主防災会の人たちが「率先避難者」になることです。それが住民を安全に避難させる秘訣である。
これからの地域防災の考え方
住民自身が自助力、共助力、公助力を身につけ、住民=民助、行政=官助が並立し災害に立ち向かう社会の構造にしなければならない。
ということでした。
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