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2008年8月24日 (日)

神戸市長田鷹取地域を事前訪問しました

 10月5日の予定にて二葉町自主防災会は、総勢27人で、神戸市長田区鷹取地区を訪問し、交流会を開催する予定です。長田は1995年の阪神大震災で大きな被害を受けた地域です。南海大震災が高知を襲う場合、1番被害が出そうで深刻な地域が、わが高知市二葉町です。

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(高知市二葉町は町内全域が海抜0メートル地帯。海に近く軟弱地盤、南海地震時の想定震度は7.地盤は1メートル以上沈下。地域は水没します。

 市民同士の交流会として企画しました。今回の訪問はより交流を円滑にするために、事前訪問することにしました。両市の市民有志の橋渡し役は西田政雄さん(防災寺後屋塾長)です。

 二葉町自主防災会は森会長と荒木副会長、、西村情報班長は事前取材ということで一路神戸を目指しました。ルートはは徳島経由、淡路島、神戸です。。朝は午前7時に出発しました。運転は西田政雄さんにしていただきました。田舎者は都市部の高速道路の複雑な分岐点がわかりませんし。

 当日長田区は地蔵盆の最中でした。(というか神戸市全域で行われているようです。)長田の鷹取商店街振興組合の理事長である石井弘利さんは、仕切りのまっさい中でしたが、お会いすることができました。

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 毎年お盆の時期と、1月17日の阪神大震災の日の2回各町内で犠牲者の供養をするようです。

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 木彫りの仏像が地域のお地蔵さんとして置かれていました。

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 私たち二葉町自主防災会も高知の文旦をお土産として持参しました。

 鷹取商店街振興組合会長であり町内の世話役をされている石井弘利さんとお話しました。地蔵盆のご多忙の中でした。

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「とにかく家のどこに住民がいるのか。世界構成はどうなっているのか。特に高齢者と子供の状況の把握は町内会で把握し、名簿をこしらえておかないといけない。」(これは荒木副会長の陣頭指揮で全所帯調査を二葉町はしています。)

 「それから大災害時には行政はあてにならん。町内会で日頃防災訓練をしておかないといけない。住民同士のコミュニケーションを訓練を通じてこしらえること。バール、油圧ジャッキ、チェーンソウは必要な備品。」(これも備品はそろえましたが、訓練をしないといけません。)

「われわれは大震災の時、手袋1つ持ってなかった。だから瓦礫の中から声がしても知り合いを助けることが出来なかった。」

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「大きな通りからこちら側は全焼。跡形もない。ただ手をこまねくしかなかった。片づけして遺体を並べる作業は辛く、ご飯を食べることができなかった。特に子供の遺体の処理は辛いです。」

「行政側を全面的にあてにしたらとんでもないことになる。住民で団結して行政と交渉しないと。そのためには住民同士の助け合いと連携がなにより大事です。」

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 お昼は地蔵盆で炊き出しをされていました。そちらのカレーライスをご馳走になりました。とても美味しかったです。

 ガスコンロと深いナベで、「1000食は炊き出しできる。」と石井さん。このあたりも参考になりました。炊き出しを地蔵盆の時期と、震災記念日と年に2回地域でされているようです。行事化すれば炊き出しのノウハウは地域でも継承されことですし。

 阪神大震災時は自衛隊の出動も遅れました。また電気会社とガス会社の連携もなかったので、通電したとたんに都市ガスに引火し火災が発生したこともありました。
 震災後自衛隊の出動も早くなりました。ガスは震度5の地震で弁が閉まる装置を全国のガス会社が設置しています。かなり震災後防災対策は進んでいます。

 「阪神大震災の頃が、一番対策も後手に回り、より被害を大きくしたのかもしれんね。」と語るのは現地で一級建築所事務所をされているチョ・ホンリさんです。西田政雄さんの友人。阪神大震災以来、各地の地震罹災者の助太刀に駆けつける熱いハートの人物。アフガニスタン地震や新潟中越地震にも現地へ駆けつけた人です。

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 チョ・ホンリさんの案内で長田近辺地域を見ました。私たちが見ましても地域は復興されており、震災の後の痕跡はありません。ただ空き地があり、売り地の看板も。

 お昼は新開地へ行きました。その途中の兵庫区松本地区の小川に立ち寄りました。この小川は震災後防火帯として神戸市が設置しましたが、チョ・ホンリさんが交流のある新潟県山古志村(新潟中越地震で大きな被害を出した地域)の日本的な錦鯉の生産者である田中さんに依頼し、錦鯉を贈呈いただいたそうです。用水路で元気に泳いでいます。

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 地元町内会の人たちが、町内会行事のお祭りの時の金魚すくいの金魚を用水路に放流したそうです。

「震災後の区画整理で住民は平均9%減歩されている。地元住民側として地蔵盆をやる場所を要求した。」

「全国からの震災義捐金を神戸市は半分しか住民に交付していない。住民側には1世帯15万程度しか支給されていない。震災後10年間ちびちび交付し、残り半分は一般会計に神戸市は繰り入れた。だから行政は常に住民が厳しく監視しないといけない。」

 阪神大震災以降、どのように復興してきたのか。行政側と市民の立場の違いは。震災復興事業の功罪についての話も聞くことができました。確かに長田商店街も再開発ビルが建ち復興しています。しかしテナントが入居していないスペースも目立ちます。

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 「震災後地域に戻ってきた人は震災前の6割。借家人、間借り人の多くは地域外へ出たら戻らない。若い人達が出て行く形になりますね。」と石井さん。

 確かに商店街の状況を見ましても大変であると思いました。神戸市のような大都会でも空き店舗がありますし。まして高知のような小さな地方都市であれば、仮に中心市街地活性化という名目で再開発ビル(これは震災うんぬんに関係なしに)をこしらえたところでテナント集めには苦労するだろうなと思いました。

「利用者の少ない神戸空港が必要かどうか。それも議論しないといけない。」
 と参考になるお話をたくさん聞くことができました。

 事前調査としては大きな教訓を得られました。石井さん、チョさん本当にお世話になりました。また橋渡し役の西田政雄さんには感謝です。

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